世界の秘密をお小遣いで買える本

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世界の秘密がたった2,200円で変える本を見つけました!企業が国家を凌ぐようになってした経緯を綿密な取材やデータで描いたのが世界を変えた14の密約です。

 

この本を超ザックリと一言でまとめると、

ものすごい高貴なイギリス版文春砲といったところでしょうか?

 

本の構成

この本は14の事例から構成されており、綿密な取材のもと構成されています。

著者の情熱とBBCの力おそるべしですね! 

キャッスレスから健康指標のBMI,AI,ADHD,ブラック企業、iPhone、私が愛してやまないUber、マッキンゼーの裏の顔など現代を構成する事例14から深く切り込んだ一冊となっています。なので、自分の興味のある章だけでも非常に楽しめるものになっています。

基本的に著者の批判、疑問口調で書かれているものの、事実として裏付けして書かれているので、この事実を知ってて踊らされるか。知らずに踊らされるかは大きいと思います。そしてこれらの問題に関して解決策が示されていないのがこの本の特徴です。

久々の衝撃的な本

近年、ピケティの21世紀の資本論LIFE Shiftなど世の中の残念な事実が書かれた本は多数出版されてきましたが、この本は14という多角視点から世界を見渡した衝撃的な事実が書かれている近代から現代史を綴った本となっております。

政治、官僚主導の世界からどうやって企業主導の世界へのシフトを実現したのか事細かに書いています。この本で紹介されているのはある一人のひらめきだったり、企業、シンクタンクだったりします。

この本はイギリスで出版されているため、日本には当てはまらない事例がないのではと思い、読み進めていったのですが、ほとんどの事例が日本にぴったり当てはまります。

出てくる登場企業や人物が、日本の電力を扱っているあの企業やこの間まで経済産業大臣をしていたあの政治家、GMからトヨタの車をデザインした個人などバンバンでてきます。

この本を読んで思ったのが、インターネットの普及による国際化の影響でしょうか?

もう現代史においては企業は世界の国境を易々と越えていくんだなと感じさせる事例が多いです。

世界の仕組みが変わっていく様や、あまり知られていない秘密をたった2,200円で買えるなんて、本当に大丈夫かという内容がてんこ盛りです。一人のひらめきや企業戦略が、私たちの生活をコントロールしていることを知らしめる一冊でした。10,000円出してでもこの本は買いです!

BMIはでたらめな数字だった!?

健康指標であるBMI、これが生まれた経緯にはあるアメリカの生命保険会社の一人のひらめきによって、世界のヘルスケア産業を急速に成長産業へと変貌させました。

発想の方法が素晴らしくて、標準体型のアメリカ人をBMIの計算手法を使うことで太らせるという手法は目からうろこの戦略で、その後も世界的な影響を及ぼしています。なのでアメリカが肥満大国といわれる所以は1人の生命保険マンのひらめきと実行力によってなされたんです。

 

以前日本でも話題になったメタボリックシンドローム、本当は男性は85センチのおなか回りだけでメタボと診断されないですが、どうもこの数値が独り歩きして、人々の健康習慣を見直すきっかけにさせました。これもBMIの模倣犯といってもよいのではないでしょうか?

 

実際にトクホや機能性表示食品のマークが入っているだけで販売単価が上がっていますよね!メタボという言葉が莫大な経済効果を生み出していることがわかりますよね!

個人的な感想

わたしもこの本を読んで知らず知らずのうちに刷り込まれている常識や14の密約に記載されているような企業や、開発者のプラン通りの行動を無意識のうちにしていました。

この無意識というのがミソで操られていたんだなと自分にがっかりする部分がありますが、著者とBBCの綿密な取材によって私の無意識な部分にスポットを当ててくれてハッとした部分があります。そして無意識に人々にある事柄を実行に移すまでの個人、企業の行動力や思考力のしたたかさには目を見張るものがあります。

建築業界もこの流れに逆らえないのでは?

このアップデートの事例に関しては日本の建築はスクラップアンドビルトが基本になっていますが、最近ストック型のリノベーションやコンバージョンが流行っています。今後の建築業界の潮流もITをも巻き込んでアップデートが本格化されるのでは思い、また建物をアップデートさせることが今後の設計士が食べていくのに必要な要素になるのではないかと思います。

なぜかというと、モバイルの分野はいざ知らず、クルマでさえも100年に一回の変革期に来ています。住宅やビル、マンションがその対象になる日はそう遠くないように感じてならないのです。 

なので、流れに逆らえないのであれば、流れに乗ったほうが得策と私は考えます。これからの時代を私たちがどのように作っていくべきなのか、建築的観点からも多く学ぶことができました。

久々に読み応えのあり、次のページにどんな展開が待っているんだろう?と知ってはいけないような秘密を教えてもらい共犯者気分にさせるいい意味で危険な本でした。

 

長文になりましたが、本当に読んだほうがいいです!この本はすごすぎます!